韓国最大級の銀行であるKEBハナ銀行が、大手仮想通貨カストディ企業ビットゴー・トラスト・カンパニーとの新たなパートナーシップを通じて、デジタル資産カストディサービスを提供する方針だ。

韓国の地元メディアである聯合ニュースによると、KEBハナ銀行はビットゴーと戦略的なビジネス契約を締結し、韓国でデジタル資産カストディを共同設立する計画だ。

ハナ銀行の代表者は、9月5日に開催された仮想通貨業界のカンファレンス「コリア・ブロックチェーン・ウィーク」でこのニュースを発表したという。

この提携の一環として、両者はビットゴーのカストディソリューションとハナ銀行の金融サービス、コンプライアンスの専門知識を活用した合弁企業を設立する。

ハナ銀行の幹部は、「グローバルパートナーと共にデジタル資産カストディビジネスを推進することで、国内のデジタル資産市場の信頼性強化と消費者保護に貢献することを期待している」と語った。

ビットゴーのマイク・ベルシェCEOは、同社が韓国のデジタル資産業界の透明性とセキュリティを強化する能力に焦点を当てると語った。ハナ銀行とビットゴーは、2024年下半期に共同の仮想通貨カストディ事業を立ち上げる予定だ

ハナ銀行は民間ステーブルコインや中央銀行デジタル通貨の代替手段としてトークン化預金技術に関心を示している。2023年7月、ハナ銀行はウリ銀行などの地元銀行と共にレポートを発表し、従来の銀行システムを破壊することなく通常の現金や預金を置き換える可能性があるとされる「預金証書」トークンについて説明した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン