2020年10月から仮想通貨(暗号資産)とブロックチェーンを主題の恋愛ドラマ「ロマンティックハッカー」が韓国でオンライン放映される。8月から収録が開始される見込みだ。

韓国メディアのスポーツ・ドンガによると、韓国で歌手や俳優として活動するクォン・ヒョンビンが主演の「ジェミン」役を演じる。

物語は「済州島国際仮想通貨取引所」を舞台に仮想通貨プラットフォームのハッキング事件を描いたもの。主人公で天才大学生であるホワイトハッカーのジェミンが取引所からお金を盗もうとする熟練のハッカー集団と戦うという。

報道によると、仮想通貨を題材にした「アクション・コメディ」になるとしているが、タイトルから恋愛要素が多分に盛り込まれるとの見方がされている。

韓国初の仮想通貨テレビシリーズ

「ロマンティック・ハッカー」は韓国で初めて仮想通貨を題材にしたドラマだ。クォン氏を起用したことで若いファン層の取り込みを狙う。

Kポップスターのクォン氏はモデルや俳優としての活動で知られる。6人組ボーイズグループであるJBJの元メンバー。小学5年生から中学1年生まで、東京で暮らしていた経験を持つ。これまでにMBCドラマのボーグマムやSBSドラマ「非正規職アイドル」に出演している。

最近では仮想通貨を題材にしたテレビドラマが多く作られている。

2020年5月には米人気ドラマシリーズのビリオンズでビットコインマイニングが題材として取り上げられた。ビリオンズは日本ではネットフリックスで放映されている。ウォール街のヘッジファンドに対する司法操作と訴訟合戦が特徴の番組だ。

また今年2月には、ブロックユーモアで知られる米人気アニメ「ザ・シンプソンズ」にも仮想通貨が登場。人気海外ドラマ「ビッグバン☆セオリー」に出演する有名俳優ジム・パーソンズがトランザクションが分散型台帳に記録されることやブロックチェーンの仕組みについて説明した。

日本では白泉社発行の漫画誌ヤングアニマルで、ビットコインを舞台とした漫画「ジェネシスコード」が連載中だ。