韓国の大手インターネット複合企業である株式会社カカオが、シンガポールに子会社を設立した。ソウルに本社を置くメディアであるNews1が11月21日に伝えた。報道によれば、仮想通貨を使った資金調達を行うために設立されたものだという。

記事によれば、カカオはシンガポールに子会社「クレイトン(Klaytn)」を設立した。クレイトンの社名はカカオ子会社のグラウンドXが手掛けるブロックチェーンプラットに由来する。

報道によれば、12月には、カカオがベンチャーキャピタルや機関投資家から、クレイトンを通じて約1000億ウォン(約8800万ドル)相当の投資を行うと業界ではみられている。記事によれば、調達方法は株式ではなく、グランドXが発行するトークンによるものだとしている。

投資された資金を管理するための別な法人もシンガポールに設立する予定だという。記事では、シンガポールに法人を設立した理由を次のように説明している。

「この投資契約は単なるトークン販売にとどまらず、カカオのブロックチェーン事業における協力関係構築をも視野に収めているようだ。投資法人をシンガポールに設立した理由は、資金調達が容易なことと、巨額の税控除が受けられることだ」

カカオは10月、ブロックチェーンプラットフォームの公式ローンチが予定されている19年第1四半期に先立ち、テストネットをリリースした。また同社は先週、ステーブルコインプロジェクトの「テラ(Terra)」との新たな提携を発表。テラのブロックチェーンベース決済システムにグラウンドXのブロックチェーン技術を使うとしている。

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— コインテレグラフ⚡仮想通貨ニュース (@JpCointelegraph) 2018年10月31日