韓国の金融委員会(FSC)は、規制ではなく新技術のサポートに注力することで将来的なフィンテックのイノベーションにブロックチェーン技術を使用することを発表した。韓国紙、中央日報が21日に伝えた。
崔鍾球(チェ・ジョンク)FSC委員長は「金融サービス市場のプレーヤーが多様化し、新企業が参入し、金融市場の競争が激化している。結果として、既存の金融会社もフィンテックでのサービスを提供しようとしている」と述べた。
崔氏は、現代的なフィンテック市場は若者にとって有利だと見ていると付け加えた。
「フィンテックは新しい技術を必要とする分野であり、若者の職位を向上させることで、若者の雇用問題を解決するだろう」
FSCは、規制緩和により、企業がより多くの雇用を創出し、サービス料金を引き下げられるようになることを望んでいる。フィンテックのビジネス改善例として、ビデオチャットを通じて顧客に投資機会を提供することや、中小企業向けにクラウドファンディングを利用することなどを挙げている。
中央日報によると、FSCはアプリ間支払いシステムも承認する。これはクレジットカード会社やネットワークを使わずに顧客が商品を購入できるようにしつつも、銀行は依然として取引手数料を課すものだ。中央日報は、すでにアプリ間支払い技術のテストを開始しているフィンテック企業として、Toss、オンライン銀行のKバンク、カカオを挙げている。
世界最大の仮想通貨市場の1つである韓国は、国内の仮想通貨規制を一層強化し始めている。韓国政府は今年1月、匿名での仮想通貨取引を禁止した。韓国政府は2月中旬、仮想通貨規制に反対する請願に回答、国内での仮想通貨禁止は計画されていないものの、「違法行為や不透明性」を防ぐ規制を行うと強調した。