カジノ機器大手のインターナショナル・ゲーム・テクノロジー(IGT)社が、ギャンブル向けの仮想通貨決済の特許を取得した。
米特許商標庁によると、IGTは5日、ユーザー自身の口座から「賭博用口座」に仮想通貨を送金できるシステムの特許を取得した。特許の申請書では、ビットコインやビットコインキャッシュ、イーサリアムが送金できると示されている。ユーザーのウォレットからカジノ向けアカウントに接続されたウォレットに送金する仕組みだ。
IGT広報は「IGTは仮想通貨を含め、規制下にあるゲーム業界の将来的な方向性から特許を取得した。業界をリードするポートフォリオを強化する」と話した。
IGTは同日、ネバダ州でユーザーがウォレットからキャッシュレスでスロットに入金できるシステムが承認されたことも発表。現在のコロナ禍で「非接触で安全な」ゲーム体験を提供するとしている。これによってスロットなどでは仮想通貨を利用する際にビットコインATMなどを使用する必要性がなくなる。
ネバダ州はラスベガスがある州として知られる。ラスベガスのカジノは仮想通貨の受付を最も早く開始したカジノの一つだ。2014年にはThe D Las Vegas Casino HotelとGolden Gate Hotel and Casinoがゲーミングフロアでは受け付けない一方で、店舗でのビットコイン決済導入を発表した。
英国を拠点とするIGTは、以前は米国のカジノ機器シェアの70%を占めていたが、2019年には33.2%まで減少している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン