シンガポールの国営投資会社テマセク、ブロックチェーン・AI重視戦略の一環としてR3に投資

シンガポールの国営投資会社テマセク・ホールディングスが、企業向けブロックチェーンソフトウェア会社で世界的な銀行コンソーシアムのR3に投資を行ったブルームバーグが報じた

テマセクはシンガポール政府が所有する投資会社で、アジアを重視したそのポートフォリオの時価総額は、18年春現在で約3080億シンガポールドル(2350億ドル)と報告されている。

ブルーンバーグは、テマセク社の「内部メモ」を記事で引用した。同メモはテマセクの18年10月現在の幅広い投資戦略を明らかにしており、同社広報担当者もその内容を認めたという。このメモは、テマセクがブロックチェーンや人工知能(AI)などの最先端技術に焦点を当てることで、変化している世界の投資環境に対応しようとしていることを示す。

報道によれば、この戦略により同社は必然的に、ブロックチェーン技術やAIへの投資に重点を置くという明確な目的を持つ、「試験管」的ポートフォリオを作成することになるという。この2つの分野について同社は、世界中の多くの産業に影響を与えることになる「長期的」トレンドと見なしている。

同メモは具体的に、昨年5月に行われた合計1億700万ドルのシリーズA資金調達ラウンドでR3に投資した、40以上の機関の内の1つがテマセクだったことを明らかにしている。この資金調達ラウンドは当時、これまで行われた中で「最大の」分散型台帳技術(DLT)投資になるとうたわれた。

テマセクの広報担当者はブルーンバーグとの個別のやり取りの中で、同社が「長期にわたり持続可能な価値をもたらすチャンスを捉えるため、機敏さを維持し、良い位置に居続ける」ことを重視していると話した。

テマセクによるR3への正確な投資額は明らかにされていないが、同社は中国のAIスタートアップ企業センスタイムが4月に行った、6億ドルのシリーズC資金調達ラウンドに参加したとも報じられている。