シンガポール政府など支援するブロックチェーンプラットフォームのトライブ・アクセレレーターは、第2回目のスタートアップ支援プログラムとして、1570万ドル(約17億円)の資金調達を支援した。12月2日にコインテレグラフに宛てたプレスリリースで述べた。

トライブは2018年12月にスタート。ブロックチェーンスタートアップ企業を支援する4カ月のプログラムを実施している。プログラム公開以来、政府や大手保険AXA、BMWグループアジア、インテル、エンタープライズブロックチェーン開発のR3など多くのパートナー企業から支援をうけている。

第1回目のプログラムは今年7月に完了し、支援したスタートアップ企業は3カ月で1680万シンガポールドル(約13億1700万円)超を資金調達を実現した。これまでの総額は2800万ドル(約30億円)となったとしている。

第2回目としては、今年9月に、IBM、シティバンク、ビデオゲーム大手ユービーアイソフトとの連携を発表。メディア、広告、サイバーセキュリティ、ヘルスケア、フィンテック、サプライチェーン管理に関わるスタートアップが対象としていた。

参加企業は仮想通貨取引所バイナンスが支援するデジタル個人認証(ID)およびパスワード管理を手掛けるトーラス、分散型データベースサービスのブルゼル、ヘルスケアのホワイトコート、デジタルIDおよびデータ管理プラットフォームのAID:テック、顧客管理プラットフォームのAqillizなどだった。

トライブのマネージングパートナーのウン・イーミン氏は以下のように述べている。

「資金調達ラウンドの成功は、実社会の問題解決におけるブロックチェーン技術の意義が強調された。デモ期間中に共有されたどのアイデアまたはソリューションも、業界の現在の仕組みに革命を起こす可能性がある。我々は引き続き、ブロックチェーン産業の様相を一変させ、エンドユーザーに利益をもたらし、この技術をさらに普及させる変革的な会社を支援する

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン