シンガポールの中央銀行であるシンガポール金融管理局(MAS)は、Web3などの様々な金融技術ソリューションを支援するために、最大1億5000万シンガポールドル(約160億円)を拠出すると発表した

MASは、金融セクター技術イノベーション(FSTI)スキームの下で、この資金が3年間で使われると強調した。新しいスキームは、最先端技術を活用したプロジェクトを支援し、イノベーションを「加速させ、強化する」ことを目指すとのことだ。

新しいイノベーションスキームには、強化されたセンター・オブ・エクセレンス・トラック、環境・社会・ガバナンス・フィンテック・トラック、そしてWeb3をカバーするイノベーション・アクセラレーション・トラックなど、いくつかのトラックが含まれている。

MASは、Web3のような新興テクノロジーから生まれる「革新的なフィンテックソリューション」を支援するために、業界のプレーヤーとのパートナーシップの重要性を認識している。

さらに、MASは新しいスキームが、人工知能、データ分析、規制技術(RegTech)などの領域での採用を引き続き支援すると述べている。

MASはまた、RegTechソリューションの採用を検討している企業を支援し、導入を促進することに焦点を当てる。さらに、各トラックの申請者は、人材開発に資源を割り当てる必要がある。これにより、シンガポール内のフィンテック人材プールが強化されるという。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン