分散型ストレージネットワークのファイルコイン(Filecoin)が、10月15日にメインネットを立ち上げた。
2017年のICO(イニシャル・コイン・オファリング)から3年。2億ドル(約210億円)という巨額な調達資金に加えて、セコイア・キャピタルやアンドリーセン・ホロウィッツ、スタンフォード大学、スカイプなどシリコンバレーを代表する投資家が出資した事実は、ファイルコインの期待が並大抵でないことの表れだった。
ファイルコインと次世代のデータ管理プロトコルであるIPFSは表裏一体。開発を手掛けるのは、米国シリコンバレーのProtocol Labs社だ。PCやスマートフォンのストレージの空き領域をネットワークに提供することで巨大なクラウドを形成し、安全にデータを分散して保管することができるネットワークの構築する。中央集権的なHTTPに紐づくネットワークの代替を目指すというわけだ。
「ファイルコインとIPFSの登場によってブロックチェーンが完成する」
このように話すのは、IPFS用ストレージのレンタルサービスを提供するSIGOOT社の代表取締役である西村拓生氏だ。黎明期から25年以上もインターネット業界を見てきた同氏は、WEB3.0の時代がファイルコインとIPFSによっていよいよ開幕するみている。
インターネットの歴史におけるファイルコインとIPFSの革新性とは何か?コインテレグラフのYouTubeチャンネルで西村氏が分析する。
ファイルコインのマイニング
SIGOOTは、中国のマイニング事業者NONENTROPYとパートナーシップを結んでいる。
SIGOOTが同社と組んだ意味に加えて、他のファイルコインのマイニング事業者との違いは何か?
また、ファイルコインのマイニングで気をつけなければならない点は何か?同氏が詳しく解説する。
マイニングメニューは分配枚数保証
SIGOOT社が提供するFilecoin Minerは、Filecoinのメインネット公開を機に、「FILPOWER powered by Filecoin Miner」としてサービス内容をリニューアルした。
FILPOWERの最大の特長は、3年間の長期契約に加え、Filecoinの分配数の保証を行っていることだ。
ご注意点
*現在価格(1FIL=3700円)で算出をしていますので、FIL価格によりリターンが上下します。
*枚数を保証するものであり、ストレージの運用委託による利益を保証するものではありません。
*FILが暴落することにより損害を被るリスクがあります。
マイニング容量はブロンズプランからロイヤルプランまでそれぞれ1TiB、4TiB、8TiB、16TiB、40TiB、80TiB、160TiBとなっている。
プランによって多少の変動はあるが、3年間で1TiBあたり77,000円(税抜)と業界最安の水準であり、購入者への還元率も71.5%と業界最高水準を誇っている。
さらに1TiBあたり40FILの分配数保証が付されていることで、契約者は3年間の間、継続的にFILトークンを受け取ることができるだけでなく、確実に保証枚数分のFilecoinを受け取ることが可能だ。
マイニング収益に加えトークン価格の上昇も見込める
マイニングプランを契約することで契約者はマイニング報酬としての投資益はもちろん、トークンの価格上昇による利益も期待可能だ。
Filecoinは2020年10月15日にメインネットが公開され、同時に世界各国の取引所で取り扱いが開始された。
米国と中国の取引所で同時に取り扱いが開始されたことは珍しく、注目の高さが窺える。
現在Filecoinは35ドル前後(約3,700円※記事執筆時点)の価格がついている。
メインネットローンチ後も投資家からの売り圧が少ないことを考慮すれば今後価格の上昇が期待される。
コインテレグラフのみの限定プラン
通常のFilecoin Minerは7つのプラン展開で最低数量が1TiBからとなっているが、今回特別にコインテレグラフの読者向けに小額プランが用意されている。
このプランでは0.2TiBを17,600円で契約することができ、様子をみたい人や多額の資金を投入できない方でもマイニングに参加できるようになっている。
申込は以下のリンクから可能だ。
https://filecoinminer.jp/cointelegraph/
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