現地メディアの報道によると、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)は、「一貫した信頼できるデータを提供できなかった」としてシグネチャーバンクを閉鎖した。

報道によると、NYDFSの広報担当者は、今回の閉鎖決定は「仮想通貨とは関係ない」と述べた。その代わりに「銀行のリーダーシップに対する信頼の重大な危機」があったという。規制当局は、週末に銀行からの出金の増加が確認されており、銀行の経営陣から情報を得ようとしたところ、彼らは「信頼できる一貫したデータ」を提供できなかったという。

ニューヨーク銀行法第606条は、銀行が「適切な要求があったにもかかわらず、検査官に対してその記録や情報を提供することを拒否した場合」や「その事業を行うには不健全または安全でない状態にある場合」など、さまざまな理由でNYDFSが銀行を取得する権限を与えている。

シグネチャーバンクは3月12日に閉鎖された。この閉鎖は、前週から始まった一連の銀行閉鎖の一部だ(ほかにはシルバーゲート・キャピタルやシリコンバレー銀行が含まれている)。コインベース、セルシウス、パクソスなど、数多くの仮想通貨関連事業者がシグネチャーに資金を預けいた。仮想通貨取引所ジェミナイは以前シグネチャーと提携していたが、3月13日に閉鎖された瞬間に同銀行に資金がなかったと述べている。