新たにリリースされた「シバリウム」メインネットの開発チームは、ブリッジ問題や資産の損失についての報告を否定し、仮想通貨コミュニティに出回っているスクリーンショットが偽物であると主張した。
8月17日のブログ投稿で、シバイヌエコシステムの共同創設者シャトシ・クサマ氏は、シバリウムの技術的な問題の原因として、トランザクションとユーザー活動の大量流入を挙げた。シバリウムは立ち上げられたばかりのイーサリアム(ETH)のレイヤー2スケーリングブロックチェーンだ。
クサマ氏は、アルケミーからのデータを共有しながら、プロジェクトが月に4億のコンピュートユニットを割り当てているが、シバリウムのローンチ後30分間で約1億6000万のコンピュートユニットを経験したと語った。「非常に混雑すると予想していたが、これほどのトラフィックが瞬時に発生するとは思わなかった」と彼は述べ、「我々のチームは、発表をしたときにすでにオートスケールに設定されていたバリデーターをさらにスケールアップし、我々の分散型国家の流入を処理できる程度にチェーンを再起動するために、休む間もなく働いている」と付け加えた。

シバリウムについての最初の懸念が表面化したのは、シバリウム開発者間のテレグラムでの会話であるとするスクリーンショットが報告された時だ。このスクリーンショットでは、チームがシバリウムネットワークにブリッジした資産を回収できなかったと書いている。
In case yall were wondering how Shibarium is going pic.twitter.com/S5vjTxoMDk
— ʎppɐꓷ ɯooɹɥS (@shroom_daddy) August 16, 2023
調査に協力したブロックチェーンウォッチャーのザックXBT氏は、資産が失われたかどうかを確認できなかったが、主要なブロックチェーンクライアントソフトウェアを実行するノードであるRPCが侵害されたと説明した。記事執筆時点では、シバリウムのRPCウェブサイトはダウンしている。
「私たちにスケールアップする時間を与えてほしい。…素晴らしいチェーンを再度立ち上げてほしい」とクサマ氏はブログ投稿で訴え、噂をFUD(恐怖・不確実性・疑念)であると一蹴した。
シバリウムは、新たな合意形成メカニズムである「プルーフ・オブ・パーティシペーション(PoP)」に依存している。これは、バリデーターがその仮想通貨保有量に基づいて選ばれるものだ。主要なETHレイヤー1ブロックチェーンと連携するよう設計されており、より効率的でスケーラブルなトランザクションを提供することを目指している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン