トルコの「国家仮想通貨」と宣伝していたトルコイン、ポンジ・スキームだと判明

 発行者がトルコの「国家」仮想通貨だと宣伝していたトルコインが、ポンジ・スキームだと判明した。ヒュッリイェト・デイリー・ニュースが18日に報じた

 同コインを立ち上げた会社の大株主であるムハメッド・サチロール氏はメディアに対し、同社が「銀行に1ドルも持っていない」と語った。

 イスタンブールに本社を置くヒッパー社の共同経営者であるムハメッド・サチロール氏とサドゥン・カヤ氏が、17年に「トルコイン」を立ち上げた。18年6月上旬に投資家への支払いが滞った後刑事告訴の対象となっている。

 ヒッパーの株式の49%を所有するサチロール氏は現地報道機関のヒュッリイェト・デイリー・ニュースに対し、自身はトルコインの「仲介者に過ぎず」、カヤ氏が総額1億リラ(約23億1000万円)の現金を持ち去ったと主張した。

 同氏は「私は仲介者に過ぎなかった。私達の会社であるヒッパーは銀行に1ドルも持っていない。全ての金銭はキプロスにあるサドゥン・カヤ氏の会社に送られていた」と語った。

 カヤ氏は電話にも出ず姿を消したと言われている。実際には何らかの形で投資家の資金にアクセスできたと思われるにも関わらず、サチロール氏は彼の無罪を主張している。

 同氏は「私は金銭を持ったまま逃げ去りはしない。当局が私の銀行口座の凍結を解除すれば、メンバーにすべての資金を返却するつもりだ」と付け加えた。

 トルコインはその立ち上げの際、トルコの「国家仮想通貨」になると約束しており、有名人が出席する高予算のパーティーや高級車のプレゼント(その後一部は借り物だったと判明)で投資家を口説いていた。

 トルコの政治家も今年、公式な国家仮想通貨というアイデアを出し、それを「トルココイン」と呼ぶことを提案していた。