インド証券取引委員会(SEBI)のアジャイ・ティアギ委員長は、証券取引市場においてブロックチェーン技術の最適な活用法を探究するよう呼びかけた。1月23日に国立証券市場研究所が開催したコンファレンスで述べた。

ティアギ氏は、ブロックチェーンのアプリケーション、AI(人工知能)、マシーンラーニングは、証券取引市場にパラダイムシフトをもたらす可能性があると指摘した。

「ブロックチェーンは、信頼できる唯一の情報源を維持しながら分散型台帳で記録を維持する利点があり、決済や記録保存に活用できる可能性がある」

「決済に向けて外国の取引所らが、また、顧客確認(KYC)記録維持に向けて国内の取引所らが、ブロックチェーン基盤のソリューションを開発している。証券市場での最適な使用方法を追求するために、こういった技術の積極的な研究が必要だ」

ティアギ氏はまた、ブロックチェーンやその他最新技術の活用に関しても強調。これら技術が資本市場において大きな役割を果たしていると述べた。

「標準化したツールを使用して(証券)市場内の悪行を捕まえることが徐々に困難になってきている。SEBIは、分析ツールviz.やAI/ML、ディープラーニング、ビッグデータ分析、自然言語処理などを活用して分析能力を増強するプロジェクト『データ・レイク』をすでに計画している。」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン