米証券取引委員会(SEC)の幹部マイケル・セリグ氏は、ドナルド・トランプ大統領から商品先物取引委員会(CFTC)委員長に指名されたことを明らかにした。仮想通貨政策に重点を置くとし、上院での承認を経る必要がある。同委員会では現在、複数のポストが空席となっている。

セリグ氏とホワイトハウスの仮想通貨・AI担当責任者デービッド・サックス氏は、土曜日にX(旧ツイッター)上でトランプ氏がセリグ氏をCFTC委員長に指名する意向を確認した。これにより、カロライン・ファム現委員長代行の退任準備が整う見通しとなった。

公表時点で、セリグ氏の指名は議会記録やホワイトハウスの公式発表にはまだ掲載されていなかったが、セリグ氏はトランプ氏の「米国を仮想通貨の中心地にする」という目標を改めて強調した。

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Source: Michael Selig

今回の指名は、共和・民主両党が医療費削減や補助金を巡って歳出法案で合意できず、政府閉鎖が5週目に入る中で行われた。

政府閉鎖下でも上院は法案を可決できるが、デジタル資産市場構造法案の審議よりも、政府資金をつなぐための暫定予算(継続決議)を優先するとみられている。

9月にCFTCのクリスティン・ジョンソン委員が退任して以来、同委員会の5人の委員会メンバーはファム氏1人だけとなっており、ファム氏も後任の上院承認後に退任する意向を示している。月曜日時点で、上院はセリグ氏の承認公聴会の日程を設定していなかった。

セリグ氏の指名は、トランプ氏が2月に指名していたブライアン・クインテンツ氏の候補取り下げ後に行われた。ジェミニ共同創業者のキャメロン・ウィンクルボス氏とタイラー・ウィンクルボス氏が、クインテンツ氏が仮想通貨規制の執行方針について確約を示さなかったことから、ホワイトハウスに別の候補者を求めたと報じられている。

前CFTC委員長、政府閉鎖と人員不足に言及

コインテレグラフは10月14日、前CFTC委員長で「クリプト・ダッド」の愛称で知られるクリス・ジャンカルロ氏に、規制当局の指導層交代が政治・法制度に与える影響について話を聞いた。

「CFTCが代行委員長体制のままで、委員会が完全に、あるいは部分的にでも機能しない状況では、CLARITY法に基づく規則策定を実施するのは非常に難しい」とジャンカルロ氏は述べた。「ホワイトハウスはその点を十分に認識しており、CFTCの人員体制を整えたいと強く考えている。そうすることで業務を進めるだけでなく、CLARITY法案の実施にもつなげたいのだろう。」

月曜日時点で、ホワイトハウスはCFTC指導層のほかの指名を発表していなかった。ただし報道によると、トランプ氏は上院農業委員会の職員で法律顧問のネイサン・アノニック氏と、下院農業委員会の上級職員ポール・バルザーノ氏を検討しているとされる。

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