米証券取引委員会(SEC)は、資産運用会社ウィズダムツリーとワンリバーのビットコイン(BTC)現物の上場投資信託(ETF)申請に対する可否判断を延長した。

ウィズダムツリー・ビットコイン・トラストとワンリバー・カーボン・ニュートラル・ビットコイン・トラストはそれぞれ、シカゴ・オプション取引所(CBOE)のBZX取引所とNYSE Arcaに上場させるためのルール変更を申請している。18日に提出されたそれぞれの書類によると、SECは両者の申請に関する承認または不承認する期限を延期する。SECは、ウィズダムツリーのビットコイン投資商品に関する決定を5月15日に、ワンリバーは6月2日に延長する。

ウィズダムツリーのBTC現物ETF申請は、2021年12月に同様の申請を数回の遅延の末に拒否されている。SECは当時、BZX取引所は仮想通貨市場が価格操縦に抵抗力があると結論づけるのに十分なデータを提供していない、または詐欺や操作の可能性のあるソースに関する懸念に対処していないと述べた。この後ウィズダムツリーは2022年2月に別のBTC現物ETFの上場を申請した。

一方、ワンリバーのBTC投資商品は、同社が10月5日にNYSE Arcaにルール変更案の上場を申請した。SECは4月3日までにビットコインETFに関する決定を下すか可否判断を延長すると予想されていたが、期限をさらに60日間延長し、2022年6月2日にすることを選択した。

SECはワン・リバーの申請について、「ルール変更案とそれに関連して提出されたコメントで提起された問題を検討する十分な時間を持つために、ルール変更案を承認または不承認する命令を出すために長い期間を指定することが適切であると判断した」と述べている。