サークルの創設者兼CEOのジェレミー・アレール氏は、米証券取引委員会(SEC)はステーブルコインを規制する上で適切な機関ではないと主張している。

2月24日のブルームバーグとのインタビューで、サークルのアレールCEOは、ステーブルコインの発行者であるパクソスなどを含む仮想通貨業界へのSECによる取り締まり強化の動きについてのコメントしている。

アレール氏は、SECがステーブルコインに注目したことを問題視し、ドルペッグ型の決済用ステーブルコインはSECではなく、銀行規制当局の監督下にあるべきと主張した。

「SECはステーブルコインの規制当局だとは思わない」とアレール氏は指摘する。「米国を含む世界のどこでも、政府が決済用ステーブルコインは決済システムおよび銀行規制当局の活動であると具体的に言っているのには理由がある」。

「いろいろなフレーバーがあり、我々が好んで言うように、すべてのステーブルコインが同じように作られているわけではない」とアレール氏は言う。「明らかに、世界各国の平均的な見解は、これは決済システム、プルデンシャル規制当局の世界だ」と付け加えた。

しかし、サークルCEOは、取引所がカストディアンになることをより困難にする仮想通貨カストディに関する最近のSECの提案に概ね賛成であると語った。「適切な管理体制や倒産防止などを提供できる適格なカストディアンを持つことは、非常に重要な市場構造であり、非常に価値のあることだと考えている」。

サークルは、世界第2位のステーブルコイン「USDコイン(USDC)」の発行元である。流通量は422億ドルで、市場シェアは31%となっている。CoinGeckoによると、テザー(USDT)は706億ドルの供給量と52%の市場シェアで、依然として支配的なステーブルコインである。

サークルは先週、バイナンスUSD(BUSD)発行元のパクソスにウェルズ・ノーティスが出されたことを受け、SECの標的になっていないことを確認した