米証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長は、9月15日に米国上院の銀行・住宅・都市委員会で「米証券取引委員会の監視」と題した公聴会で証言する予定だ。その講演録が事前に公開された。

ゲンスラー委員長は、証券取引法を資本市場の「金字塔」と呼んだ。それらの市場に関する13ページの包括的な議論の中で、仮想通貨市場は脚注を含めて1ページ半ほどを占めた。

ゲンスラー委員長は、ほとんどの仮想通貨は証券であるとの考えを改めて示した。そのため、SECのスタッフに対し、「起業家と直接協力し、トークンを証券として登録し、適切な場合には規制する」よう求めている。さらに、取引所、ブローカーディーラー、カストディ機能を持つものなど、多くの仲介者が証券を扱っており、「何らかの形で」SECに登録されるべきであると主張した。

"仮想通貨投資の性質を考えると、既存の開示要件を柔軟に適用することが適切かもしれないと認識している。"

ステーブルコインについてゲンスラー委員長は、「マネーマーケットファンドまたは他の種類の証券の株式であるかもしれない」と述べ、したがって、登録と規制も必要であると述べた。

ゲンスラー委員長は、伝統的な金融企業が仮想通貨空間へ参入することについて認識し「時間をかけて確立された投資家保護ルールを遵守して」参入することに関心があるとした。これは、公平な競争条件を確保するために既存の仲介業者も従うべきであるという。さらに、証券と非証券の仮想通貨が取引できる方法を探すようスタッフに指示したと述べた。

ゲンスラー委員長は、「仮想通貨仲介者はいつかSECと商品先物取引委員会(CFTC)の両方に登録する必要があるかもしれない」と指摘し、すでに二重登録者が存在することを明らかにした。