XRP(XRP)の価格は、2月6日の終値2.32ドルから15%上昇している。仮想通貨市場全体が調整局面にある中、多くのアルトコインが回復に苦戦しているが、XRPの週間チャートは強気の見通しを示している。
ブラジルでのXRP ETFの承認
ブラジルの証券委員会は、ハッシュデックス・ナスダック・XRP・インデックス・ファンドが提出した同国初のXRP ETFを承認した。ただし、このETFはまだ取引が開始されておらず、ハッシュデックスは今後の詳細を発表するとしている。
こうしたポジティブな要因があるにもかかわらず、XRPの先物トレーダーはまだ市場に戻ってきていない。XRPの建玉が、2月の最初の週にXRP価格が26%下落した影響で、先週1週間で78%以上減少したと報じた。
XRP futures open interest chart. Source: CoinGlass
価格は暴落後、約20%上昇しているものの、XRPの先物建玉は約40億ドル近く下落したが約6億ドルしか回復していない。このことは、現在の価格変動が比較的低い取引高によって支配されており、高いボラティリティの影響を受けやすいことを示唆している。
「XRPの"ゴッドキャンドル"で6ドル到達の可能性」
XRPが他の主要アルトコインよりも堅調な回復を見せていることを受け、匿名の仮想通貨アナリストPolly氏は、マーケットメーカーがXRPを新たな史上最高値へと押し上げる準備を進めていると考えている。
同氏は、SECとリップルの訴訟が2月末までに決着すると予測しており、これがXRPに「ゴッドキャンドル(急騰)」をもたらし、10日以内に6ドルに到達する可能性があると述べた。ただし、この予測はSECやリップルが訴訟の解決を公式に確認するという点を前提とした仮説だ。
一方で、XRP市場アナリストのDom氏は、XRPの現在の抵抗帯が2.50ドルから2.80ドルの範囲にあることを指摘している。同氏によれば、XRPの史上最高値での出来高加重平均価格(VWAP)が依然として2.80ドルをわずかに上回る位置にあり、XRPの上値を抑えている。
そのため、XRPが2.80ドルを超えて日足終値を確定することが、史上最高値更新や現在の最高値である3.40ドルの再テストに向けた最初のハードルとなる。
XRP 6-hour analysis by Dom. Source: X.com
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