SBIホールディングスの北尾吉孝社長がリップル社の役員に就任する。SBIホールディングスが発表した。「リップルとR3の融合」などかねてから抱いていた構想の実現に向けて前進しているようだ。

リップル社は、ブロックチェーン技術を基盤にした国際送金サービスを展開しており、独自の決済ネットワーク「RippleNet」にはすでに200以上の金融機関が参加している。

現在、SBIのマネータップは、リップル社の分散台帳技術「xCurrent」は使用。将来的には仮想通貨XRPでの決済が義務になるxRapidの活用も視野に入れている。

また北尾氏はかねてから「リップル社とR3」を融合させると発言。1月に開かれた決算説明会で「一番重要視しているのは、R3とリップルを融合させて、XRPを徹底的にプラクティカルユースできるものにしていくことだ」という見方を示していた。

米フィンテック企業R3は、300社以上のエコシステムの基盤となる分散型技術はコルダを手がけている。すでに90種類のアプリが誕生しており、その中の1つがクロスボーダー(国をまたいだ)送金向けのアプリケーション「コルダ・セトラー」。昨年、仮想通貨XRPをサポートすると発表したことから、注目を浴びた。

今月1日、SBIホールディングスと米フィンテック企業のR3が設立した合弁会社SBI R3 Japanが始動した。