SBIホールディングスは今年夏にも、個人投資家向けに仮想通貨(暗号資産)ファンドを設定し、個人投資家への提供を開始する。26日に開催された経営近況報告会の中で、SBIの北尾吉孝CEOが明らかにした。「国内初の暗号資産ファンド」と、北尾氏は強調した。

出典:経営近況報告会資料

予定している暗号資産ファンドは、匿名組合の形で設定する。プレゼンテーション資料によれば、ビットコイン(BTC)、イーサ(ETH)、XRPを運用するようだ。具体的な組み入れ比率は、SBI傘下のモーニングスターのアドバイスで決めるようだが、資料の中ではXRPが半数ほどを占めている。

SBIの北尾氏は「XRPやビットコイン、イーサリアム。これらは確実に機関投資家の金融商品として位置付けられるようになってきてる」と語る。個人向けの金融商品についても、投資のポートフォリオの1つとして仮想通貨を提案していくようだ。

プレゼン資料の中では、暗号資産ファンドの意義について「株、債券等の伝統的資産との相関性が低い『暗号資産』は分散投資の効果を高める」と述べている。