仮想通貨のウォレット「スマートカード」を手掛けるTangem(タンゲム)は、日本のSBIグループから1500万ドル(約17億円)を調達した。コインテレグラフ・ドイツ版が4月24日に報じた

タンゲムは、紙幣のハードウエアウォレット版のように機能する物理的なスマートカード開発に向け取り組む。各スマートカードがある一定量の仮想通貨を保管する。スマートカードを日常的に利用できるようにする狙いがある。

タンゲムのアンドレー・クレニークCEOは、以下のように述べている。

「タンゲムの主な使命は、人々の日常生活にブロックチェーン技術のアプリケーションをもたらすこと。我々の技術は、多くの産業がブロックチェーン技術から真に恩恵を受け、金融包摂および分散型決算ソリューションへのアクセスを通じて、個人の生活をより安全に、よりよくするのに役立つ」

タンゲムは昨年春、ビットコイン(BTC)の有形の「紙幣」の試験販売を始めて開始した。今年1月にはマーシャル諸島共和国は独自の国家暗号通貨ソブリン(SOV)の有形の「紙幣」を作ることで政府と同意したと報じられている。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 SBI Group Invests $15 Million in ‘Smart Card’ Wallet Manufacturer