スペイン本拠の国際銀行、サンタンデール銀行は、リップルの技術を利用したブロックチェーン送金ネットワークを12日に開始した。ブロックチェーン を使った最終消費者向け国際送金を銀行が手がけるのはサンタンデールが初となる。

 今回提供開始するサービス「ワン・ペイFX」は、リップルのブロックチェーン技術を使用し、国際送金のコストと待ち時間を削減する。まずはスペイン、ブラジル、ポーランド、英国に口座を保有する顧客からサービスを提供する。

アナ・ボティン執行会長は以下のように述べた。

「本日から、英国の顧客はワン・ペイでヨーロッパと米国への送金が可能になる。スペインの顧客は、英国と米国に、そしてブラジルとポーランドの顧客は、英国への送金が可能だ」
「ヨーロッパへの送金は同日中に処理される。また、今年夏までには、複数の市場に即時送金サービスを提供したい」

 サンタンデールとリップルは数年間にわたって同サービスを開発してきた。2015年の時点で、初期段階のプロットタイプでさえも、ブロックチェーンが伝統的な支払い方法の欠点を改善できることを示していた。

 英サンタンデール銀は16年、、リップルを使った携帯電話送金サービスを社員向けに提供開始していた。サンタンデールはライバル銀行に先んじ、リップルを使用した一般顧客向けの口座取引を初めて実現させた。同様の計画は、韓国と日本の機関の間でも現在進行中だ。