アニモカ・ブランズ(Animoca Brands)傘下のゲーム会社ザ・サンドボックス(The Sandbox)は、数週間にわたるプレイ・トゥ・アーン(Play-to-Earn)のイベントを通じて、初めてそのメタバースの一部をプレイヤーに公開する予定だ。しかし完全な体験を楽しむことができるのは、幸運な一握りのプレイヤーだけだ。

サンドボックスのゲーム世界では、プレイヤーは「プレイ・トゥ・アーン」モデルを通じて、メタバースで過ごした時間を収益化することができる。ゲーム内の仮想通貨での土地を購入したり、NFTを作成したり、もしくは様々なクエストを完了してサンドボックストークン(SAND)を獲得できる。またトークンをステーキングすることもできる。

17日の発表によると、今回のイベントは11月29日午後1時(UTC時間)に開始され、12月20日まで行われる。このイベントに参加するにはパスが必要だが、それは5000ユーザーに限定されているという。このイベントに参加することで限定NFTや最大1000SANDを獲得するチャンスがあるという。

このイベントに参加するには「アルファパス」と呼ばれるNFTチケットが必要になる。これはサンドボックスの仮想空間での「土地」を保有しているユーザーが抽選で取得できるほか、オープンシーの市場でも購入することができるという。

パスを持たないプレイヤーは、限定されたエクスペリエンスとクエストであるゲームモード「アルファハブ」にはアクセスできるが、プレイ・トゥ・アーンによって特典を稼ぐことはできないという。

アニモカの共同創設者兼会長のヤット・シウ氏は、新しくサンドボックスの世界に参加するユーザーに対して、時間をかけてその世界を体験して欲しいと、コインテレグラフに語っている。

「体験したい人は、まずその場所へ行って体験し、Discordのコミュニティに参加し、そこでチャットをして欲しい。(仮想空間上の)土地を購入する前に、それが何であるのかを確認してもらいたい。それは実際の世界で不動産を購入するようなものだ」

今月はじめ、サンドボックスはソフトバンクビジョンファンド2が主導する9300万ドルの資金調達ラウンドを終えている。サンボックスは4年間にわたってメタバースの世界を開発しており、「段階的」にそれを公開していく計画だ。ビジョンファンドなどから調達した資金は、ゲーム開発や人気のあるIP(知的財産)とのパートナーシップ拡大につなげ、サンドボックスのスケーリングを目指すとしている。

CoinGeckoのデータによると、SANDの価格は足元で高騰しており、一時3.6ドルの最高値を付けている。