韓国サムスン電子のIT子会社サムスンSDSは、ブロックチェーン導入に関する問題に対応する新製品を公開する。6月18日にプレスリリースで発表した。

サムスンSDSは、ブロックチェーン技術の導入にあたっては、さまざまな業界において、異なるブロックチェーン技術を繋ぐコンバージングサービスに関する懸念があると指摘し、以下のように述べている。

「サムスンSDSは、コンバージェンス、コネクティビティ、クラウドの“3C”にまつわる問題を解決するソリューションを提案する」

新製品は、ヘルスケアと金融業界を統合したもの向けのブロックチェーン基盤「自動保険申請サービス」8月末に本格公開の見通しで、さらなる提携先を拡大しているという。

また新しい試験プロジェクトとしては、中国の天津浜海国際空港と韓国の仁川空港のブロックチェーンプラットフォームをリンクさせて貨物に関するデータ交換を実施。現存のネクスレッジャー(Nexledger)プラットフォームのクラウドベースの導入だとしている。

同社シニアバイスプレジデントでブロックチェーンセンターのジェーニー・ホン氏は、「企業顧客のデジタル変革を支援するクラウドベースのネクスレッジャー・ユニバースでブロックチェーン事業を拡大する予定だ」と述べている。

サムスン電子は先日、同社のブロックチェーン技術や人工知能(AI)、6Gのためにプラットフォーム企業とのコラボレーションを模索していると発表している。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版