FTX創業者で元CEOのサム・バンクマン-フリード氏の両親は、彼らがFTXの問題を知っており、同社の不正行為から意図的に利益を得ていたという主張を否定し、FTX債権者による訴訟の棄却を求めている。
1月15日の裁判所提出書類によると、ジョセフ・バンクマン氏とバーバラ・フリード氏の代理人弁護士は、FTX債権者による訴訟が「単に彼らがFTX元CEOの両親であるという事実に便乗している」と主張している。訴訟は、バンクマン氏とフリード氏がFTX帝国内での影響力を利用し、FTXの債権者を犠牲にして自己の利益を増やしたと主張している。
FTX sues founder Bankman-Fried's parents
— Cryptocurrency Hunter (@MoneyHunter369) September 20, 2023
Bankrupt crypto exchange FTX on Monday sued the parents of founder Sam Bankman-Fried, saying that Stanford professors Joseph Bankman and Barbara Fried used the company to enrich themselves at the expense of FTX's customers.
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しかし、バンクマン氏とフリード氏はこれらの主張を否定し、多くの主張が息子との母娘関係に基づいているだけだと反論している。「その関係は訴訟の対象とはならない」と、両氏の代理人弁護士は主張した。
弁護士は、バンクマン氏がFTXとの間に受託関係を持っていたが、事実上の取締役を務めていたという主張は否定した。また、たとえ受託関係があったとしても、原告側が主張するような違反はなかったと述べた。
サム・バンクマン=フリード氏の母親であるバーバラ・フリード氏に対する同様の主張が提示され、違法行為が示されていないと主張している。「バンクマン氏とフリード氏に対する訴えは、主張の根拠を述べていないため、連邦民事訴訟規則12(b)(6)条および連邦破産規則7012(b)条に基づいて棄却されるべきだ」と結論付けている。
FTXの債券者は数ヶ月にわたり、両親から数百万ドルの現金や贈り物を取り戻そうとしており、その中にはバハマの1640万ドル相当の別荘も含まれている。FTXは昨年9月、バンクマン=フリード氏の両親に対して訴えを提起し、信託義務違反の主張と詐欺的な資金移動が混在していると主張していた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン