現実世界資産(RWA)の市場価値は、仮想通貨ネイティブの用途やユーティリティを超えて拡大することで、2026年までに3倍以上へと成長する可能性がある。RWA特化型レイヤー2ブロックチェーン「プルーム」の共同創業者兼CEOであるクリス・イン氏は、こう述べている。

コインテレグラフの取材に応じたイン氏は、RWAの価値は昨年から急速に伸び始めており、2026年には「ベースケースとして3〜5倍の成長を見込んでいる」と語った。

「今年初めからRWA保有者数は10倍以上のペースで増加しており、この勢いは今後も続くと見ている。ユーザー数が25倍以上となる素晴らしい年が訪れても不思議ではない」と同氏は述べた。

RWA.xyzによれば、現在オンチェーン上には350億ドル以上のRWAが存在しており、保有者は53万9000人を超える。

Source: RWA.xyz

RWA市場は指数関数的に拡大する

イン氏によれば、トークン化されたRWA市場は現時点では完全に仮想通貨ネイティブのユーザーを対象としているが、今後は総価値、ユーザー数、資産クラス、ユーティリティの面で指数関数的な拡大が見込まれるという。

「現状、RWA価値の大半は米財務省短期証券に集中している。しかし市場の成熟と金利引き下げの組み合わせにより、オンチェーンユーザーはより高い利回りを求めて新たな領域へ向かいつつある」と同氏は語った。

「すでにプライベートクレジットの増加が見られるほか、鉱物権、石油、GPU、エネルギーなどの代替資産への広がりも見えている」と述べている。

規制も追い風となる可能性がある。米国を含む多くの国が、ステーブルコインやその他のトークン化資産に関する法整備を進めており、イン氏はこれによりRWAがサンドボックスを離れ、現実世界での利用へと移行するだろうと見ている。

「供給サイドの発行にとどまらず、需要サイドもついにオンチェーンへ移行し始めると期待している」と同氏は述べた。

プルームがセキュリタイズと提携

プルームは水曜日、ブラックロックやモルガン・スタンレーが支援するトークン化プラットフォーム「セキュリタイズ」が、プルームの「Nestステーキングプロトコル」を通じて機関投資家向け資産を展開する予定であると発表した

Nestステーキングプロトコルは、投資家がトークン化資産を取引し、利回りを得られる仕組みだ。今回の提携により、セキュリタイズのトークン化ファンドはプルームの28万人超のRWA保有者ネットワークと接続されることになる。

まずハミルトン・レーンのファンドが提供され、その後2026年にかけて他の発行体や資産クラスも追加される予定だという。

bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】

RWA, RWA Tokenization