ロシア財務省幹部からのコメントは、ロシアが仮想通貨に対する強硬姿勢を和らげていることを示すものかもしれない。

財務省のイヴァン・チェベスコフ局長は、仮想通貨を禁止するのではなく、規制するべきだと発言している。つい先週にはロシア中央銀行が仮想通貨取引やマイニングを全面禁止にするべきとのレポートを公開していたが、政府内でも意見は分かれているようだ。

チェベスコフ氏は、仮想通貨の運用やマイニングを禁止してしまえば、ロシアが世界のテック産業の中で遅れを取る恐れがあると考えている。同氏は禁止するのではなく、一定の規制を設けるべきと提案している。

「これらのテクノロジーを開発する機会を維持する必要がある。この点で、財務省はこの市場を規制するという観点から立法作業に積極的に関与している」と、同氏は述べている。

チェベスコフ氏のコメントは1月25日に開かれた仮想通貨カンファレンスの中で出てきたものだ。チェベスコフ氏はロシアと欧州の投資銀行で勤務したキャリアがあり、過去にはデジタル通貨に関して前向きな発言もしている。