ロシアの仮想通貨トレーダーであり、ブロガーとしても知られていたパヴェル・ニャシン氏が、サクト・ペテルブルク市のアパートで死亡していたことがわかった。地元メディアが3日に報じた。

 ニャシン氏(23歳)は今年1月、仮想通貨で儲かったことをオンライン上で自慢した後、マスクをした集団にレニングラード州の彼の自宅を襲われ、2400万ルーブル(約4700万円)の現金を奪われた。ニャシン氏は、襲撃を受けた後、彼の母親とともにサンクト・ペテルブルク市の郊外に引っ越すことにした。この引っ越し先で遺体が発見されたが、外部から侵入した痕跡はなかったという。

 ニャシン氏はユーチューブ上の仮想通貨トレードの配信で人気があったが、ここ3か月間は動画が更新されていなかった。

 地元メディアは、彼の死亡原因について捜査が行われていると報じている。

 仮想通貨を巡る強盗や誘拐事件はロシアなどで相次いでいる。今年2月、仮想通貨PRISMの開発者であるユーリ・マヨロフ氏がモスクワで誘拐され、300BTC(当時の価格で約3億円)や2万ドルの現金やiPhoneなどが盗まれる事件があった。