【ロジャー・バー氏独占インタビュー】ビットコインキャッシュがビットコインを超えるのは時間の問題

 Bitcoin.comのCEOで「ビットコイン界のイエス・キリスト」と呼ばれるロジャー・バー氏がコインテレグラフの取材を受けた。最近ではビットコインキャッシュを支持したり、ドイツ上場のフィンテック企業であるナガグループのICO顧問をしたりと精力的に活動する同氏に話を聞いた。

 ビットコインのマークがついた青いシャツを着たバー氏は、今度ビットコインキャッシュのシャツを手に入れるつもりだと冗談をとばした。

コインテレグラフ:ビットコインとビットコインキャッシュの価格の行方は。

ロジャー:ビットコインは年末までに10000ドルにいく大きな可能性がある。月曜日(11月27日)にも到達するかもしれない。どちらにせよビットコインとビットコインキャッシュはどちらも高値更新するだろう。

コインテレグラフ:一般の人たちも仮想通貨に関心を持ち始めている。ビットコインとビットコインキャッシュの間の技術的な違いは一般の人に関係するか。

ロジャー:短期的にはあまり関係ないだろう。長期的には、一番利便性の高いコインが一番よく使われるコインになる。一番よく使われるコインが一番大きな時価総額、一番高い流動性、一番大きな顧客層をもつ。そしてビットコインキャッシュのほうが従来のビットコイン・コアよりずっと利便性が高い。

 コインテレグラフ: ビットコインキャッシュは(拡張性の問題解決のため)大きなブロックサイズを採用しているが、長期的に持続可能ではないと批判する人もいる。

 ロジャー:ブロックサイズ引き上げは長期的に持続可能な解決策だ。最初のモデムを覚えているかもしれないが、通信速度は24バイト/秒だったと思う。それから14.4キロバイト/秒になり、28.8キロバイトになり、56キロバイトになった。そしてその2倍のスピードのDSLになり、さらに早くなっていった。ビットコインに関わる前にやっていた会社では100ギガバイトの光回線を売っていた。最初に私が売っていたモデムの300万倍の速さだ。20年間で300万倍の速さになった。今日1MBのブロックを扱うのが簡単だとすれば、20年後3ギガバイトのブロックを扱うことも簡単になっているはずだ。ブロックチェーン上でビットコインをスケール(拡張)することは明らかに可能だ。

コインテレグラフ:ビットコインを拡張するための方法としてライトニング・ネットワークもあるが。

ロジャー: ライトニング・ネットワークは現段階においてはまだ実験段階。商用化されてもいないし、ライトニング・ネットワーク上のウォレットも存在しない。だから現時点では完全に構想上のソフトウェアにすぎない。いつかうまく完成して素晴らしいものになるかもしれないが、こんなに上手く作動し世界的現象になっているビットコインを意図的に壊すものだと思っている

コインテレグラフ:世界中の仮想通貨コミュニティを見て回って気付くことは。

ロジャー:ミートアップに行くと過半数がビットコインキャッシュとブロックチェーン上でのスケーリング(拡張)を支持している。これに反対する人が多いのはネット上だけだ。ビットコインコアを支持する人の過半数はビットコインを使いもしないが、ビットコインを使っている人はビットコインキャッシュかブロックチェーン上でのスケーリングを支持している。価格、使用ユーザー数、時価総額の全ての面でビットコインキャッシュが従来のビットコイン・コアを凌駕するのに数ヶ月以上かからない。可能性ではなくもう時間の問題だ。来年には実現するだろう。

コインテレグラフ:JPモルガン・チェースのジェームス・ダイモンCEOが、ビットコインを取引したトレーダーは解雇するといって話題になった。

ロジャー:ジェイミー・ダイモンは賢い人物だと思う。ビットコインが彼のビジネスに切り込んでくることに気づいている。ビットコインだけではなく仮想通貨全体の話だが。

コインテレグラフ:ICOへの関心が高まっている。投資家へのアドバイスは。

ロジャー:

  • 私が一番興味をもっているのが証券型のもので、米証券取引委員会が今規制しようとしているような、企業の資産の一部を所有できるようなトークンだ。投資家が自分のお金でリスクをとることに口を挟むべきだ。
  • アーウィン・シフ著「経済が成長する理由としない理由」という本を読むべきだ。ビットコインの支持者ではないが、経済学についての素晴らしい入門書だ。経済学やお金の由来を深く理解すれば、仮想通貨にどう投資すべきかわかってくるはずだ。
  • 自分で下調べをし研究を重ねること。ネットの情報を鵜呑みにしない。ICOの対象になっているビジネスモデルをよく調べてみること。チームの資源が有効に使われているか、トークンに有用性はあるか等。
  • 私自身はICOにそんなに投資していない。bitcoin.comの社長業が忙しいからだ。本当はもっとICOに注目したい。一般の関心も高まってくるだろうし、チャンスが潜んでいるとおもう。

 

 編集部注:バー氏の言葉は明瞭性を高めるため一部編集しています。

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