米株式市場で月曜、仮想通貨および株式取引プラットフォームのロビンフッド・マーケッツとビットコイントレジャリー企業ストラテジーの株価が、S&P500指数への採用を逃したことを受けて時間外取引で下落した。
S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズは月曜遅く、インタラクティブ・ブローカーズ・グループが木曜の取引開始時点でS&P500に採用され、薬局チェーンのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスに代わると発表した。
ウォール街では以前からロビンフッドのS&P500入りが予想されており、またマイクロストラテジーがビットコイン(BTC)の保有増加による時価総額拡大を背景に、インデックス採用の有資格企業となったばかりだった。
S&P500入りは、パッシブ投資家や指数連動ファンドによる買い需要が増すため、通常は企業株にとって追い風とされる。
ロビンフッド、再びS&P500入りを逃す
ロビンフッド(HOOD)の株価は、月曜の取引終了後に0.5%下落し107.40ドルとなった。通常取引でも1.26%安で終了していた。
これに対し、S&P500入りが決まったインタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)は、通常取引では0.6%未満の上昇にとどまったものの、発表を受けた時間外取引で3.9%上昇し65.21ドルをつけた。
ロビンフッド株は6月初旬にも、S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが四半期ごとのリバランスでS&P500に変更がないと発表した際に下落していた。
それでも同社の株価は今年に入り約190%上昇しており、個人投資家の熱気が再燃したことで過去最高値を更新し続けている。
ストラテジー株も下落、ビットコイン安と重なる
ソフトウェア企業ストラテジー(MSTR)の株価も月曜に下落し、通常取引で4.17%安の341ドル、さらに時間外取引で0.6%下げた。
同社の株価はビットコインと連動する傾向が強く、この日はビットコインが一時11万ドルを割り込み、過去24時間で2%下落したことも重なった。
S&P500採用は株価だけの問題ではない
S&P500への採用は、さまざまな基準に基づいて判断による。
企業は時価総額が少なくとも227億ドル以上であること、米国に本社を置き、ニューヨーク証券取引所、ナスダック、またはCboeに上場していることが条件となる。
さらに株式の流動性や取引量についても最低基準を満たす必要がある。
仮想通貨関連企業としては、ジャック・ドーシー氏の金融サービス会社ブロックが直近でS&P500入りを果たしており、7月23日に指数に加わっている。
bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】