米国市場では6月10日、ビットコインと連動する仮想通貨関連株が一斉に上昇し、取引終了後の時間外でもその流れが続いた。背景には、上場企業によるビットコインの保有拡大もあるようだ。

ナスダックに上場したばかりのステーブルコイン発行企業サークル・インターネット・グループ(CRCL)の株価は7%上昇し、時間外でもさらに2.2%上昇して117.79ドルに達した。

仮想通貨マイニング企業のコア・サイエンティフィック(CORZ)は4.27%上昇し、時間外ではさらに0.87%上昇。競合のクリーンスパーク(CLSK)およびMARAホールディングス(MARA)も3%超の上昇を見せ、それぞれ時間外で1%の上乗せとなった。

ライオット・プラットフォームズ(RIOT)は2.74%上昇し、時間外で1.2%上昇した。

これらの上昇は、ビットコイン(BTC)が24時間で4%上昇し、11万150ドルまで回復した流れと重なっている。5月22日の高値11万2000ドルに再接近する形となり、米中がロンドンで貿易協議を行う中、市場の不安感がやや和らいだことも寄与したとみられる。

ビットコイン価格  Source: Cointelegraph Markets Pro

一方、ビットコインの大量保有企業として知られるストラテジー(MSTR)は4.71%上昇し、時間外でさらに1%超上昇して396.61ドルに達した。

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S&P500入り逃したロビンフッドが下落

仮想通貨や株式の取引プラットフォームであるロビンフッド・マーケッツ(HOOD)は、相場全体の上昇とは対照的に約2%下落して73.40ドルで取引を終えた。これは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが6月7日の定例リバランスで、S&P500の構成銘柄に変更を加えなかったためだ。

ロビンフッドが新たに採用されるとの観測が広がっていたが、実際には構成銘柄の変更は行われなかった。S&P500入りは通常、企業の株価にプラス要因となるだけに、市場の期待外れとなった格好だ。

Source: Google Finance

これに対し、上場間もない競合のeToroグループ(ETOR)は10.5%を超える上昇を記録し、時間外でもさらに2.4%上昇して77.79ドルに達した。また、仮想通貨取引所のコインベース(COIN)は、2%の上昇で256.63ドルとなった。

ビットコインを買い集める上場企業が続出

今年のビットコインの上昇により、株価上昇を狙った戦略の一環として、仮想通貨を自社保有する企業が増加している

この流れに新たに加わったのが、マイニング機器のレンタル業者であるビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ(BMNR)で、6月12日に実施予定の1800万ドルの株式調達を前に、初めて100BTCを準備資産として購入したと発表した

ビットコイン保有を発表したことで株価が急騰する例もあるが、BMNRは10日の取引で8.7%下落。その後の時間外取引では5.2%反発し、7.25ドルに回復した。

また、エネルギー管理企業のKULRテクノロジー・グループ(KULR)は、1300万ドル相当のビットコインを追加購入したと発表し、株価は4.2%上昇。同社の保有残高は合計920BTCとなり、平均取得価格は1BTCあたり9万8760ドルに達している。

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