リップル社が率いる企業連合が世界共通の支払い識別子(Identifier)「PayID」を立ち上げた。リップル社が6月18日に発表した

背景にあるのは、異なる企業間での決済の非効率性だ。

Eメールを使う場合は、グーグルであってもヤフーであっても異なる企業間でメッセージを送ることが可能だが、支払いビジネスにおいては異なる企業間での送金が不可能。例えば、米国のベンモからスクエア社のキャッシュアップに送金することはできない。

こうした現状を打開するために立ち上げられたのがPayIDだ。PayIDは、「支払いネットワークの相互互換性を可能にする無料でオープンな基準」だ。

リップル社を含む世界中の企業やNPOなど40社以上が参加している。

リップルネットも統合

リップルは、リップルのグローバル決済ネットワークであるリップルネットがPayIDに統合されることを同時に発表した。統合によって、リップルネットが強化されるとみている。