リップルは、日本に本社を移転する可能性はあるのか? リップルのブラッド・ガーリングハウスCEOは、ブルームバーグとのインタビューの中で、リップルが移転する可能性のある国として、日本とシンガポールを挙げた。

この話はもともと、リップルの共同創業者兼会長であるクリス・ラーセン氏が10月6日に開催されたLAブロックチェーンサミットに登壇した際に、リップルの海外移転の可能性について触れていた。リップルは米サンフランシスコを拠点としているが、米国での仮想通貨規制の不透明さを理由とするものだ。ラーセン氏は、海外移転先の候補地として、スイスや英国、シンガポール、日本を挙げていた。

そして今回はガーリングハウスCEOが海外移転の可能性について、再び触れたことになる。

ガーリングハウス氏は、日本とシンガポールのほか、スイス、英国、アラブ首長国連邦(UAE)も候補地として言及した。「それらに共通する要素は、政府が様々なデジタル資産、様々な仮想通貨をどのように規制するかについて明確にしていることだ」と、ガーリングハウス氏は指摘している。

ガーリングハウス氏は「規制は推測ゲームであってはならない」と述べ、米国の規制の不確実性に不満を述べている。

「リップルは間違いなく米国企業であり、それを誇りに思っており、可能であれば米国に留まりたいと考えている。しかし、事業に投資して成長させるためには規制の明確化が必要だ」

日本については「非常に健全な市場が発展する環境」にあると、ガーリングハウス氏は評価するコメントをしている。

またガーリングハウス氏はSBIホールディングスとの関係についても強調している。

「日本は、SBIのような主要パートナーがいることもあり、最も急成長している市場の1つだ」

さらに「私は、私たちが見ている事実についてSBIチームと話している」と述べ、日本に移転する可能性をSBIとも話し合っていることを明らかにした。