米国のビットコインマイニング企業ライオットがケンタッキー州を拠点とするマイニング企業ブロックマイニングを9250万ドルで買収した。
ライオットは7月24日、買収の対価として1850万ドルの現金と7400万ドル相当のライオットの普通株式を支払ったと発表した。また2025年までの業績に応じて最大3250万ドルの追加対価をブロックマイニングに支払う可能性があるという。ライオットは、この取引によりハッシュレートが即座に増加し、テキサス州以外のエネルギー市場へのエクスポージャーが増えるとしている。
ブロックマイニングはケンタッキー州に2つの運用サイトを持ち、現在の容量は60メガワットである。ライオットは、2024年末までにこれを110メガワットに拡大する方針だという。「さらに、ブロックマイニングはケンタッキー州の既存の変電所の隣接地での拡張機会を保有しており、これにより60メガワットの開発と150メガワットへの拡大の可能性がある」と付け加えている。
ライオットのジェイソン・レスCEOは、この買収により、同社が全国的に事業を多様化し、ケンタッキー州に進出することができると語った。また、ケンタッキー州の事業を300メガワット以上に拡大するためのパイプラインも提供され、同社の成長目標である毎秒100エクサハッシュ(EH/s)への道を加速させるとも述べた。
「このパートナーシップは、ライオットがケンタッキー州という素晴らしい州で新しいエネルギー市場にコスト効率よく進出するためのユニークな機会を提供する」とブロックマイニングのCEO兼共同創設者のマイケル・ストルツナー氏は語った。
ライオットは6月にハッシュレートが50%増加し、255BTCをマイニングすることができた。
ライオットはまた、6月中旬にライバル企業ビットファームズに対する9500万ドルの買収提案を行った。ライオットは7月24日、カナダの裁判所がビットファームズの「毒薬条項」戦略を終了させ、ライオットの買収試みを防ぐための主要な障害を取り除いたと発表した。