仮想通貨が世界各国税務当局の監視下に置かれる中、英フィンテック企業のRevolutはアプリユーザー向けの自動税務報告書生成サービスを導入した。

デジタル金融サービスプロバイダーであるRevolutは仮想通貨税対策ソリューションのKoinlyと提携し、仮想通貨税務報告書を生成するサービスを提供する。RevolutのユーザーはKoinlyと仮想通貨取引履歴を同期させ、税務計算を迅速化することができる。

Koinlyのグローバル・パートナーシップ担当のジェーン・マクエヴォイ氏は、2023年初頭から提携が進められてきたとコインテレグラフに語った。同サービスは世界50カ国以上のパートナーと協力し、各国の仮想通貨税務に対応できるようになっている。

Koinlyの税務担当責任者であるダニー・タルワール氏によると、仮想通貨税務ソフトの利用がますます増えていると付け加えた。「多くの仮想通貨トレーダーは複数の取引所やウォレットを利用しており、税務記録の管理と申告は悪夢のような作業になっている。厳格で厄介な記録管理要件がある中で、仮想通貨税務ソフトは時間を節約し、税務報告を自動化する。」

Revolutは2018年末にリトアニアで銀行免許を取得した後、世界各地で2800万人以上のユーザーにサービスを提供している。同デジタル銀行は、2017年12月から仮想通貨の保管サービスも提供するなど仮想通貨対応も素早かった。

2022年9月にはイギリスの金融行為監督機構から同国内で仮想通貨製品とサービスを提供する許可も取得。今後もコンプライアンスを意識した仮想通貨サービスを提供していくだろう。