クリプト・ドット・コムのクリス・マルザレックCEOによると、同社は従業員数を約1,400人増やす可能性があるという。ブルームバーグの4月16日の報道によると、ビットコイン価格が上昇する中で、クリプト・ドット・コム、バイナンス、コインベース、ジェミナイ、クラーケンなどの仮想通貨関連企業はチームの増強を進めているようだ。
FTXやセルシウス、ブロックファイなどが破産申請をした2022年及び2023年初めにかけての市場の低迷期には、多くの仮想通貨及びテクノロジー関連企業が大幅な人員削減を行った。しかし、マルザレックCEOによると、クリプト・ドット・コムは2023年11月以降すでに700人のスタッフを採用し、顧客サービスおよび企業職にさらに700人を追加する計画だという。同CEOは、登録ユーザー数を増加させる計画を「ゆっくりと、慎重に、戦略的に」支援することを目的としていると述べている。
Layoffs.fyiが調査したテック業界255社のデータによると、2024年3月の解雇者数は7,322人で、2023年3月の37,963人と比べて80%以上の減少が見られた。

記事執筆時点で、コインベースは自社のウェブサイトに215の求人を、クラーケンは81、ジェミニは80、バイナンスは347の求人情報をそれぞれ掲載している。多くの仮想通貨企業は、2023年に規制の厳格化とトークン価格の低下により最大20%の人員削減を余儀なくされた。
しかし、2024年にはビットコイン価格が史上最高値を記録し、ビットコイン現物上場投資信託(ETF)の承認を受けるなど、この変化が逆転する兆しも見られる。それにもかかわらず、米国内の多くの企業は依然として米証券取引委員会をはじめとする規制当局からの民事訴訟など、州および連邦レベルでの規制上の課題に直面している。