韓国の仮想通貨市場の取引量は14日、一時的に同国の株式市場の1日の取引量を上回った。

コインマーケットキャップのデータによると、韓国の大手仮想通貨取引所であるアップビットやビッサム、コインワン、コービットの24時間の取引量の合計は、14日に146億ドルを超えた。株式市場の12日の韓国総合株価指数(KOSPI)で145億ドル、KOSDAQで1000億ドルと、日付は異なるものの株式市場を一時上回る取引量を見せた。

13日にはビットコインが61000ドルの最高値を更新し、その後60000ドルを割り込むなどの値動きを見せていた。ただ、コインマーケットキャップが提示している取引量は、実際の取引量よりも多く表示されていることもある。実際に仮想通貨データ分析を手がけるメサーリが提示する取引量よりも高い。

取引量が好調な一方で、韓国の一部仮想通貨取引所では昨年から規制やビジネス面の課題が露呈している。

2020年8月には国内3位の仮想通貨取引所であるコインビットを地元当局が摘発。コインビットの取引量の99%が仮想売買(ウォッシュ・トレード)によって出来高を偽装していたとされた。コインマーケットキャップではコインビットの24時間の取引量は9億ドルほどとなっている。

さらにバイナンス・コリアはBKRWペアが流動性低下と取引量が少ないことを理由に1月に撤退すると発表した

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン