中国の国営石油・化学大手の中国中化集団(シノケム)の子会社は、石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルや豪州の金融サービス企業マッコーリーグループとともに、原油関連のブロックチェーンプラットフォーム構築に向け協議している。ロイターが5日に報じた。
報道によれば、中国中化集団子会社のシノケム・エナジー・テクノロジーが、プラットフォーム開発に向けシェルやマッコーリーと覚書を締結し、協議に入ったという。
計画されているブロックチェーン基盤のプラットフォームは「ゲートウェイ」と呼ばれる。ゲートウェイは、石油取引や決済の効率化し、透明性を向上させるために、ブロックチェーン技術を活用する予定だという。
さらに、シェルとマッコーリーがシノケム・エナジー社に投資することも検討しているそうだ。
匿名の関係者は、今回の3社の協業について、次のように語った。
「シノケムグループは、子会社のテクノロジー企業が深刻な損失を被っているため、9月末もしくは10月の終わりまでに戦略的投資を行うデッドラインとして設定した」
シェルは今年7月、ブロックチェーン基盤のエネルギー企業LO3に出資し、ブロックチェーン技術を使った電力プラットフォーム事業を進めている。このLO3への出資には、日本の商社大手の住友商事も参加している。
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編集・翻訳 コインテレグラフ日本版