仮想通貨課税ツールを手掛けるコイントラッカーは、米国の主要都市全体での仮想通貨保有の普及状況を比較したレポートをリリースした。このレポートは、コイントラッカーが2013年から収集しているユーザーデータに基づいている。

コイントラッカーは、仮想通貨のボートフォリオサイズで上位4つの都市がすべてカリフォルニア州のサンフランシスコベイエリアにあると指摘している。2020年2月時点でので投資家の平均仮想通貨保有量で、サンフランシスコで約5万5,000ドル、パロアルトは3万9,000ドル、オークランドが3万5,000ドル、サンマテオが3万600ドルを記録している。

カリフォルニア州外の4つの都市が、投資家の平均仮想通貨保有量で2万ドルを超えている。シアトル、ニューヨーク、タンパ、およびピッツバーグの投資家は平均2万1,000~2万7,000ドル所有している。

仮想通貨投資家が集中する都市

また調査結果によれば、サンフランシスコとニューヨークの2つの都市で仮想通貨投資家が集中していることがわかった。

サンフランシスコは仮想通貨投資家の数で米国トップであり、2番目にはニューヨークが位置している。3番目にはロサンゼルスがランクインし、次いでシカゴ、シアトルと続く。

バージニア州アシュバーンは、人口4万3,000人の小さな町だが、1人当たりの仮想通貨保有量で評価すると米国の都市の中でトップに位置する。アシュバーンは人口が少ないものの、「インターネットの中心」と呼ばれ、米国で4番目に大きいデータセンターの集積地でもある。

BTCとETHへの投資でポートフォリオの79%

コイントラッカーのユーザーの仮想通貨ポートフォリオの中では、ビットコイン(BTC)が50.3%を占め、次いでイーサ(ETH)が28.7%を占めている。

テザー(USDT)が4.1%、ライトコイン(LTC)が3.3%、リップルが3.1%、チェインリンク(LINK)が1.9%、ビットコインキャッシュ(BCH)とテゾス(XTZ)がそれぞれ1.7%となっている。

上位8つの仮想通貨で、米国の仮想通貨投資家のポートフォリオの計94.8%を構成している形になる。

ETHへの投資は、サンディエゴ、ナッシュビル、シアトル、ボストン、サンフランシスコ、およびブロンクスでは、ビットコインを上回っている。これらの都市ではETHへの投資が50%以上を占めている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン