カナダの仮想通貨取引所コインスクエアから約5万のEメールアドレスがハッキングによって盗まれた事件によって、巨額のビットコイン(BTC)など仮想通貨(暗号資産)が危機に晒されるかもしれない。

ハッキングに関与したとされるハッカーの1人がVICEのインタビューに答え、当初はEメールアドレスの情報を売ろうとしていたが、「SIMスワップを使った攻撃でさらに儲けられる」可能性があることを検討していると述べた。

SIMスワップとは、スマートフォンの紛失・盗難時などのSIM再発行を悪用した犯罪だ。今回ハッカーが入手した利用者の個人情報は電話番号や住所、預金情報が含まれているという。

コインスクエアに対するハッキングは2019年に発生。内部による情報の漏洩が原因とみられている。

コインスクエアではビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨の取引が可能。「最も安全なトレーディングプラットフォーム」とウェブサイトで自称している。

ハッカーは「最も安全なカナダの取引所という主張していることを辱めたかった」と述べているという。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン