ヘッジファンド「ブリッジウォーターアソシエイツ」の創業者であり、著名投資家であるレイ・ダリオ氏は、ビットコインを「ものすごい発明だ」と呼び、通貨の暴落から顧客資産を守るためにデジタル通貨への投資を検討していると述べた。
ブルームバーグが顧客向けのメモを入手して報道した。ダリオ氏はビットコインの価値の保存手段としての特徴を「驚くべき成果」であると評価し、「現在需要が高まっている金の代替資産」の1つだとみている。
「コンピュータでプログラムされ、約10年間にわたって機能し、マネーと価値の保存手段の両方の機能を持ち急速に人気を博している。この新しいタイプのマネーが発明されたはことは驚くべき成果だ」
ブリッジウォーターは世界最大のヘッジファンドの1つであり、運用資産は約1600億ドルにのぼる。機関投資家や富裕層の個人から、市場環境に関係なく安定したリターンを生み出す存在として信頼されている。
ほかのヘッジファンドの運営者と同様、ダリオ氏は過去にビットコインに対しては批判的だった。2020年11月、彼はBTCの過剰なボラティリティを批判し、BTCが効果的な価値の交換手段もしくは価値の保存手段になることは決してないと主張していた。その後、ビットコイン価格が急騰する中で、ダリオ氏はこの批判を撤回している。
I might be missing something about Bitcoin so I’d love to be corrected. My problems with Bitcoin being an effective currency are simple... (1/5)
— Ray Dalio (@RayDalio) November 17, 2020
ダリオ氏は顧客向けのメモの中で、ビットコインが投機的なアイデアから真の価値のある資産への「境界線を越える」ことに成功したと認めている。彼は、ブリッジウォーターの新しいファンドで仮想通貨を投資対象とすることを検討しているとしている。