著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト

東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。

ポイント

・30,000ドル台回復

・SECがリップル判決を「間違い」と言い始める

・中銀ウィークを控え、様子見強まる

・26日FRB、27日ECB、28日BOJと続くが、市場はタカ派内容を方向で織り込み済み

昨日のBTC相場

週末のBTC相場は底堅い展開。

29,000ドル(約410万円)台後半で底堅さを見せると、今朝方30,000ドル(約425万円)台に回復。ドル建てで見るとレンジの下限付近でのもみ合い推移だが、ドル円の上昇もあり円建てで見ると底入れを感じさせる、小じっかりした展開となっている。

BTCはFedNowの登場で木曜日から金曜日にかけて30,000ドルを割り込んだが、同サービスはさほど暗号資産の脅威とはならないとの見方が広がる中、29,000ドル台後半で下げ渋った。

金曜日午後にYCC解除の必要性はないとの日銀関係者のコメントが伝わると、ドル円が2円近く反発、円建て価格が上昇した。

またリップル社がイギリスとアイルランドで暗号資産ライセンスを申請するとの報もありXRPが堅調に推移する中、BTCは30,000ドルにワンタッチした。

しかし、テラプロジェクトのド・クォン氏との裁判にかかる書類で、SECがリップル裁判の判決を「間違い」と述べ、同裁判での控訴を示唆しているとWSJなどが報じ、XRPが失速する中、BTCは29,000ドル台後半に値を下げた。

しかしレンジの下限を前に、再びサポートされると、今朝方CME先物開始に先立ち反発、30,000ドル台を回復している。

本日のBTC相場

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