仮想通貨交換業者のQUOINEと仮想通貨投資家支援サービスを手掛けるクリプタクトは30日、業務提携を行った。仮想通貨取引の損益計算サービスをQuoineのユーザーに提供する。クリプタクトが30日に発表した。
クリプタクトは仮想通貨の確定申告に必要な損益計算サービス「tax@cryptact]を提供している。クリプタクトによれば、同社のサービスは国内外の27の取引所と2600種類以上の仮想通貨に対応している。
今回の提携について、QUOINEの栢森加里夫CEOは「仮想通貨取引におけるペインポイントの一つとなっている税務申告において煩雑な損益計算を簡略化したいという切実な思いから実現した」と述べている。
クリプトタクトは昨年9月、フィンテック企業のマネーフォワードやジャフコなどを引受先とする3.3億円の第三者割当増資を実施。調達資金で仮想通貨の資産管理サービスの拡充を図るとしている。
Liquidとは、日本に拠点を置く仮想通貨取引所の一つ。2014年設立、金融庁認定の仮想通貨交換業者であるQUOINE株式会社が運営する取引所。同社は日本で仮想通貨取引所「QUOINE」と、シンガポールでは「QRYPTOS」の運営を手掛けていたが、2018年9月に、両取引所を統合し「Liquid」としてリニューアルした。Liquidの特徴として、日本円による注文を米ドルの取引板に反映させ、異なる通貨建ての取引を可能にする「マルチマーケットオーダーブック」と呼ばれる機能がある。これにより、従来の取引に比べ、取引の流動性を高めることが期待されている。