仮想通貨の主流化を目指す上で、仮想通貨の利用を容易にすることは大きな課題である。デジタル資産の取引は不便なことが多く、消費者や企業は参入を躊躇しがちだ。

そこで、Globianceの創業者兼CEOであるオリバー・マルコ・ラ・ローザ(Oliver Marco La Rosa)氏に、参入への障壁を取り除くための同社の取り組みについて話を伺った。

1.こんにちは。まずはGlobianceについてお聞かせいただきたい。

Globianceを立ち上げた理由は、「仮想通貨と銀行のレガシーシステムは相乗的な運用ができない」という大きな課題を解決するためである。 

現在、投資家は自分の資金を管理するために、さまざまなプラットフォームにログインするしか方法がない。これには時間がかかるし、フィアット通貨への変換はかなり複雑である。

当社の当初の目標は、取引所、ウォレット、銀行を一元的に提供することであったが、その初期段階からは大きく前進している。

2.規制における不明確さは、仮想通貨ビジネスの大きな要因になっている。これをどのように考えるか?どのような組織体制をとっているか?

当社は、グローバルな展開に制限を設けないことを信条としているが、ビジネスの性質上、事業を展開するすべての国において、ライセンス規則や規制を遵守することが必要であるし、これを非常に重要だと考えている。Globianceは、最初にヨーロッパで展開された後、5大陸、21カ国でローンチ、現在も積極的に世界展開を進めている。

3.仮想通貨取引所に必要なライセンスは何か?ライセンスについて伺いたい。

ライセンスは国や地域ごとにすべて異なる。ある国では仮想通貨サービスプロバイダーとして、別の国では仮想通貨取引所としてのライセンスが必要だ。 

当社は、すべての適切な承認とライセンスが準備できていない限り、どの地域でも開設することはない。Globianceは安易な方法をとることなく、法務チームが規則や規制の微妙なニュアンスまでを完全に理解し、忠実に規制を遵守することを保証する。

4.金融のレガシーシステムと仮想通貨に連携が必要な理由は?

現在、仮想通貨保有者は、取引所からウォレットへ、そしてウォレットから銀行へと資金を移動する必要があり、これは正直、手間のかかることだ。

Globianceは、レガシーシステムが長年培ってきた信頼性を、最新のデジタル資産技術と融合し、フィアット通貨と仮想通貨を一つのプラットフォームに組み合わせ、相互運用を可能にした。この融合により、あらゆる取引が簡単にできるようになった。

5.従来型の銀行口座と比較して、Globianceを利用するメリットは何か?

Globianceは、両者の良いところを統合したものといえる。決済機能、仮想通貨取引、スピーディーなスワップ取引、照会、デビットカード、NFT、ステーキングなど、一般に知られるオンラインバンキングを利用可能だ。

また、仮想通貨を分散型と中央集権型の両方の取引所で取引することができる。モバイル端末を利用してGlobianceのプラットフォームのサービスを利用できる、ダウンロード可能なアプリも提供している。 

Globianceのプラットフォームは、銀行取引をはるかに超える豊富なオプションと報酬で、まったく新しいユーザー体験を提供する。さらに、GBEXというネイティブトークンもある。

6.XDCネットワークを基盤とするが、このブロックチェーンが特別な理由は?

GlobianceがXDCネットワークを選んだ理由は、分散型であることだ。XDCネットワークは信頼性も高く、これも当社にとって重要なポイントである。取引コストの低さ、スケーラビリティ、取引の迅速なコンファームといった特徴は、理想的な組み合わせと言える。

7.「クジラ対策」機能はどうなっているか?

仮想通貨の世界では、仮想通貨のクジラは不幸な現実である。そこで当社は、大量保有を利用してGlobianceのネイティブトークンGBEXを操作するクジラの能力を最小化する方法を考え出した。 

Globianceは、新しいアカウントごとにKYCを徹底し、個々のウォレットはトークン供給総量の0.5%しか保持できないようにしている。そのため、操作することはかなり難しい。

8.現在、Globianceはどの地域で利用可能か?また、中南米に注目した理由は?

Globianceは、すでにアメリカ、ヨーロッパ、スイス、チリ、トルコ、オーストラリア、イギリス領ヴァージン諸島、南アフリカ、インド、ブラジルなどでローンチされている。 

中南米に集中しているが、アジアやアフリカなどの他の地域も拡張計画において大きな役割を担っている。これらの地域では、携帯電話の所有率はほぼ100%でありながら、銀行口座を持てる人は半分以下ということもある。 

Globianceのプラットフォームサービスは、仮想通貨の世界への扉を開くだけで、これらの地域に新たな機会を提供し、プラスの変化をもたらすことができる。従来型の銀行口座を開設することなく、オンライン金融サービスへのアクセスの提供が可能である。

9.企業向けに仮想通貨決済ゲートウェイを提供しているが、ビットコインやイーサーはボラティリティが高く、加盟店にとってはメリットに欠けるのではないか?

加盟店には、より多くの選択肢を提供している。インスタントエクスチェンジ機能では、仮想通貨が口座に入ったらすぐにフィアット通貨に変換することができる。

当社の暗号決済ゲートウェイは、すでにeコマースゲームサイトに統合されており、超高速決済を特徴とする軽量のモバイルPOSシステムをローンチした。

10.「地球のあらゆる人がデジタル資産に簡単にアクセスできるようにする」という目標を達成する上で克服すべき主なハードルは何か?

新しい地域に進出する際に最もよく直面する課題として挙げられるのは、ライセンスや規制に時間がかかるということだ。

それよりも、このようなサービスがあること、利用できることを広く伝えることが、当社の次の大きな課題だろう。 

11.この事業は2018年に立ち上げられた。4年前と比べて、今の弱気相場についてどう考えるか?

どんな市場にも必ず浮き沈みがある。私も毎日チャートを見ているわけではないが離れて見ると、より大きな全体像が見え、そこに集中することができる。 

例えばAmazonでは、最初の10年間はあまり実質的な成長は見られなかった。その後、突然急成長を遂げている。その間にも、強気相場と弱気相場が繰り返された。長い目で見ればどうということはなかったということだ。 

2018年当時、仮想通貨は今ほど広く知られておらず、利用されていなかった。4年前よりもさらに早く強気相場に回帰することが期待されるだろう。ミームトークンは、長期的な投資対象ではない。トークンの背後にある利便性を知ることが重要だ。

12.今後1年間の主な予定を伺いたい。

Globianceは、最近、重要なメタバースと最初の提携を行った。当社は、仮想通貨世界のユーザーに金融サービスを提供し、その決済ニーズに応える、メタバースの銀行になりたいと考えている。

今後は、子供用口座、暗号貯金、ポケットマネーなど、家族全員を対象とした機能を展開し、若いユーザーが早期に金融サービスにアクセスできるようにする予定だ。

今後1年以内に、さらに多くのエキサイティングなプランが公開される予定であるので、ぜひご期待いただきたい。

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