ビットコインを否定する人たちや、エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領の政策に抗議する人たちが、同国の首都にある仮想通貨キオスクを破壊した。

Teleprensaは16日、ジャーナリストや抗議者の群衆の中で、公式ウォレットであるChivoをサポートするキオスクが燃える様子を撮影した動画をソーシャルメディアに投稿した。ビットコイン(BTC)ATMは、エルサルバドル政府が仮想通貨を国内で法定通貨として受け入れて以来、手配した多くのマシンのひとつで、ATMが設置されたキオスクには反BTCのロゴや「民主主義は売り物ではない」というメッセージが抗議者によって書かれている。

首都サンサルバドルのマリオ・ドゥラン市長は、市の職員が脅迫を受けてこの地域から撤退したが、今日の午後遅くには戻る予定だと述べた。記事執筆時点では、被害は首都中心部のゲラルド・バリオス広場にあるChivoに限られているようだが、デモ参加者は広場内のある店舗の家具を燃やしたとも伝えられている。

このChivoキオスクは、エルサルバドルに約200台あるビットコインATMうちの1台。政府は米ドルと並んでBTCを法定通貨として受け入れることを進めている。ブケレ大統領は、このビットコインATMが最終的には国内の「あらゆる場所」に設置されることを望んでいると述べているが、誰もビットコインの使用を強制されることはないと主張している。

ビットコイン法が9月7日に施行される前から、エルサルバドルは抵抗に直面していた。7月には「Popular Resistance and Rebellion Block」と名乗る抗議者たちが首都の通りをデモ行進し、翌月には退職者、退役軍人、障害年金受給者、その他の労働者からなるグループが独自のデモを結成した。