米国初のビットコイン(BTC)先物連動型上場投資信託(ETF)がニューヨーク証券取引所(NYSE)で取引を開始し、1株あたり40ドルの価格で始まった。

ニューヨーク証券取引所によると、プロシェアーズ・ビットコイン・ストラテジーETFは、米国の投資家に仮想通貨先物への直接のエクスポージャーを可能にする初の上場ファンド。ティッカーはBITO。1株当たりの価格は40ドルで始まった後、3.8%上昇し、記事執筆時点では41.94ドルに達した

プロシェアーズ社のCEOであるマイケル・サピア氏は、「BITOは、証券会社に口座を持ち、株式やETFを購入することには慣れているが、仮想通貨プロバイダーに口座を開設してビットコインウォレットを作成するという手間や学習をしたくない、あるいはこれらのプロバイダーが規制されておらず、セキュリティリスクがあるのではないかと懸念している多くの投資家に、ビットコインへのエクスポージャーを開放することになる」と述べている。

SECはまず15日に、プロシェアーズ・ビットコイン・ストラテジーETFをニューヨーク証券取引所への上場を受理したが、その直前に、デジタル資産運用会社ヴァルキリーのBTC先物ETFのナスダック上場に向けた株式についても同様に受理した。また、機関投資家向けの資産運用会社であるグレイスケール社は、19日に同社のビットコイン投資信託であるGBTCを将来的にETFに転換する計画を発表した。SECは現在、複数の仮想通貨ETFの申請を検討中だ。

ブロックチェーン調査プラットフォームであるマークル・サイエンスのグローバルチーフリーガルオフィサーであるメアリー・ベス・ブチャナン氏は、「プロシェアーズのETFは、仮想通貨市場に参入したいと考えている機関投資家に、より大きな市場アクセスと使いやすさを提供する」と述べた。「最新の先物ベースのETFはNYSEで取引され、機関投資家にとっては、個別の取引口座を開設し、スポットまたは先物ベースの仮想通貨取引所や仮想通貨取引プラットフォームで直接取引するよりも身近に感じられるだろう」

Cointelegraph Markets Proのデータによると、ETFが取引を開始した後、ビットコインの価格は、62,557ドルから1.2%上昇し、5ヶ月ぶりの高値である63,293ドルを記録した。これにより、4月に当時の史上最高値である64,863ドルを記録して以来、初めて63,000ドルを超えた。