プロメテウム・エンバーATSは、10月26日に代替取引システム(ATS)を立ち上げると発表した。この新しいATSは、米国証券取引委員会(SEC)に登録されており、プロメテウムはFINRAメンバーにもなっている。

プロメテウム・エンバーATSは、デジタル資産の証券取引、清算、決済、カストディを提供する。この新しいATSは、アンカレッジ・デジタル・バンクと提携し、「伝統的な証券取引システムとのシームレスな統合」を目的としたサービスを提供する。

ATSは、「連邦証券法の下でデジタル資産証券の取引を可能にする」と約束した。当初はデジタル資産のフロー、ファイルコイン、ザ・グラフ、コンパウンド、セロをサポートする予定だ。プロメテウムの創設者兼CEOのアーロン・カプランは声明で次のように述べている。

「プロメテウムは、現在の証券法の下で持続的に準拠する能力を維持し、ウォール街で求められる多層的な保護と基準を確保する」

プロメテウム・エンバーATSは、声明の中で、「取引活動、取引量、経験、口座の大きさに関係なく」すべてのユーザーがシステムの全機能を利用できるようにすると述べている。

2021年3月に登録を受ける意向を表明したプロメテウム・エンバーATSにとって、SEC承認までの道のりは長かった。2017年に設立されたニューヨーク拠点のプロメテウムは、当時、仮想通貨取引所として運営されていた。