米国の著名な仮想通貨弁護士ジョン・ディートン氏が、連日のサイバー攻撃の中で6月4日に電話をハッキングされた。

ディートン氏は、現在リップル対米証券取引委員会(SEC)訴訟で7万6千名以上のXRPトークン保有者を代表している弁護士だ。

ディートン氏を代表するアカウント「クリプトロー」は、ハッカーからのツイート反応。そのツイートはディートン氏からではなく、ハッカーから出たものだと明確にした。状況の是正のために、直ちに手段が講じられている。

このハッキング事件は、仮想通貨コミュニティ全体から祝福のメッセージが寄せられていた誕生日をディートン氏が祝っている最中に発生した。ハッカーからのツイートでは、時価総額がほとんどない仮想通貨トークン「LAW」が宣伝された。ディートン氏は、米国の規制機関による施行措置に対抗していることで知られ、仮想通貨コミュニティ内で影響力を持つ人物としての地位を確立している。

仮想通貨市場における偽情報と誤った金融データの拡散は、業界の影響力ある人物からの指導を頼りにするトレーダーにとって、重大なリスクとなる。こうした行為は市場の安定を危ぶむとともに、規制当局が業界に対し慎重かつ警戒心を持つ理由を提供する。

ディートン氏は、娘のジョーダン・ディートン氏のツイッターアカウントを通じてフォロワーに連絡を取り、ハッキングを知らせる措置を取った。また、コミュニティにハッキングの報告を求めた。

XRPコミュニティの一部のメンバーはディートン氏の呼びかけに反応し、状況を更なるユーザーに知らせるツイートを投稿。ツイッターユーザーのオサカー・アルナーソン氏は、ハッキングされたアカウントの報告方法を教える手順をツイートした。数十人の他のユーザーも反応し、ハッキングを報告したと指摘した。