BTC/USD

ビットコイン(BTC)のレンジは縮小し続けており、ロジカルな取引を行うことが非常に難しくなっている。レンジが縮小していけば、デイトレーニングでさえ困難になるだろう。そのような状況では、トレーダーは通常、ボラティリティが回復するかトレンドの動きが始まるまで、静観して待機する。

BTC/USD daily chart. Source: TradingView

出典: TradingView

取引高が減少すれば、大規模なトレーダーもしくはトレーダー集団が介入して市場が動きやすくなる。

この場合、BTC価格が9,500ドルを上回れば、それが強気の最初の支部なるになる可能性がある。静観している強気派が9,500ドルでBTCを積極的に購入した場合、10,000~10,500ドルのゾーンに挑戦する可能性がある。このゾーンを超えることができれば、持続的な上昇が見込まれるだろう。

一方、BTC価格が8,800ドルを下回った場合、ロングポジションを持っている短期トレーダーがそれらをカバーする可能性があり、BTCを8,130.58ドルまで引き下げる可能性がある。このサポートが機能しなかった場合、より深刻な調整が行われる可能性があるため、これは注意すべき重要なレベルだ。

上記のシナリオのどれが実行されるかを確実に予測することは非常に難しい。したがって、トレーダーは危険を冒す代わりに、強気トレンドが始まったと信じられる場合のみ、市場に参加した方がよいだろう。

ETH/USD

強気派は7月16日に移動平均線を下抜けた際に押し目買いを行った。これは、強気派がイーサ(ETH)の価格が216.006ドルの強力なサポートまで落ちるのを待ってから買いを入れるわけでないことを示しており、ポジティブなサインだ。

ETH/USD daily chart. Source: TradingView

出典: TradingView

2つの移動平均線はフラットとなっており、相対力指数(RSI)は中間に近いため、需要と供給のバランスが取れていることを示している。ETHが、さらに数日間保ち合いが続くことを示唆している。

ETHが216.006~253.556ドルのレンジの中央付近に留まっており、ブレイクアウトの方向を予測することを非常に困難だ。レンジの中心近くのランダムな値動きにおいては、トレーダーはトレンドの動きが始まるまで注意が必要だ。

XRP/USD

強気派は20日間指数移動平均線(0.19ドル)への反落時に押し目買いをしているが、より高値では需要が減少している。これは、強気派がXRPの新しい上昇トレンドを開始できると確信を持てないでいることを示唆している。

XRP/USD daily chart. Source: TradingView

出典: TradingView

下降トレンドラインを上抜けることができれば、強気の最初のシグナルとなる。このレベルを超えれば、XRPは0.206424ドル、さらに0.211694ドルまで上昇できるだろう。

逆に、弱気派がXRPを20日間EMA以下に沈めた場合、0.188499ドルまで下落する恐れがある。このサポートを下抜けてしまえば、0.17ドルまで下落してしますだろう。

BCH/USD

ビットコインキャッシュ(BCH)は、20日間EMA(229ドル)から下落した。これはネガティブなサインだ。弱気派はこのアドバンテージを利用して、BCHを217.55ドルのサポート以下に落とそうとしている。

BCH/USD daily chart. Source: TradingView​​​​​​​

出典: TradingView

このサポートが崩れた場合、BCHは重要サポートである200ドルまで下落する恐れがある。

逆に、BCHが217.55どるのサポートから反発した場合、さらに数日間、217.55~246ドルの狭いレンジ内に留まる可能性がある。246ドルを上抜けることあgできれば、最初の強気サインとなる。

LTC/USD

ライトコイン(LTC)は過去数日間、2つの移動平均線を下回って取引されており、これは強気派がより高値で買いの需要がないことを示している。これにより、LTC価格が重要なサポートである39ドルまで下落する恐れがある。

LTC/USD daily chart. Source: TradingView​​​​​​​

出典: TradingView

弱気派は、LTCを3ヶ月半、39ドル以下に沈めることができなかった。ただし、以前にこのサポートから反発した際には、39~51ドルのレンジの上限まで回復することができなかった。39ドルを下回れば、LTC価格は35ドル、さらに30ドルまで下落する可能性があり、非常にネガティブだ。

このネガティブな見方は、LTCが現在の価格から反発し、移動平均線と46ドルのレジスタンスを上回った場合には無効となる。それが起こった場合、51ドルへの上昇も視野に入ってくるだろう。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。市場データは、HitBTCから提供されています

 

【PR】コインテレグラフのレギュラーコメンテーター「トシムリン」が運営する「仮想通貨研究所LINE」の登録はこちらから!トレードにおける情報や「ツボ」と「コツ」を手に入れよう。

トシムリン仮想通貨研究所