BTC/USD

強気派が過去3日間、20日間移動平均線(9,495ドル)を上抜けることができなかったことで、売りが増加した。ビットコイン(BTC)は15日に対称トライアングルのサポートラインを下回った。

BTC/USD daily chart. Source: Tradingview

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トライアングルを下抜けたことは非常にネガティブだが、弱気派は安値での売り圧力を維持することができなかった。

BTCは8,910.04ドルから反発し、現在はトライアングルの内部に戻っている。強気派が20日間EMAを超えて、価格を押し上げることができた場合、10,000~10,500ドルのゾーンを再び突破しようと試みるだろう。

逆に、弱気派が再び20日間EMAを防衛した場合、弱気派はBTCを再び押し下げようと試みるだろう。トライアングルを下抜けて、UTC時間で終値を付けてしまえば、非常にネガティブだ。8,638.79ドルへの下落、さらに8,130.58ドルまで下落する恐れがある。

強気派と弱気派との間で主導権争いがあるため、ボラティリティは今後数日間、高くなる可能性がある。

ETH/USD

イーサ(ETH)は6月11日に下落し、上昇チャネルを下抜けた。以前にチャネルを下抜けた際(チャートで楕円となっている部分)とは異なり、強気派は価格をチャネル内に押し戻すことができなかった。

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これにより、さらに売りが集まり、ETHは上昇トレンドラインを下抜けた。50日間移動平均線(217ドル)がマイナーサポートであり、ここを下抜ければ、196ドル、さらに176.112ドルまで下落する可能性がある。

逆に、ETHが50日間SMAから反発し、225.783ドルを上回った場合、安値で強い需要があることになる。これにより、数日間、ETHが253.556~225.783ドルで保ち合いの展開となる可能性がある。

XRP/USD

対称トライアングルのサポートラインからの弱い反発は、買いの不足を示している。現在、弱気派は、XRPをトライアングル以下に沈めようとしている。20日間EMA(0.197ドル)が下降し、相対力指数(RSI)はネガティブの領域となっており、弱気派に優勢であることを示唆している。

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トライアングルを下抜け、UTC時間で終値を付ければ、XRPが0.16ドルまで下落する恐れがあり、このサポートも下抜けてしまえば、次のサポートは0.14ドルになる。

強気派がトライアングルの内部に維持できた場合、それはより安値での蓄積を示している。トライアングルを上抜ければ、強気派が優位となるだろう。

BCH/USD

ビットコインキャッシュ(BCH)は過去数か月間、200ドルから280.47ドルの広いレンジで取引されている。価格は過去数日間、より狭い217.55~255.46ドルのレンジに留まっている。

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現在、弱気派はBCHを217.55ドルのサポートを下抜けさせようとしている。これに成功すれば、200ドルまで下落する恐れがある。強気派は200~217.55ドルのゾーンを積極的に防衛しようとするだろう。このゾーンを下抜けてしまえば、非常にネガティブだ。

逆に、BCHが200~217.55ドルのゾーンから反発した場合、より安値での蓄積を示している。これはトレーダーに買いの機会を提供する可能性がある。

LTC/USD

6月11日の急落後の反発は、移動平均線を上回ることができなかった。これは、より高いレベルでの需要が欠如していることを示唆している。現在、弱気派はライトコイン(LTC)を39ドルから51ドルの広い範囲のサポートに引き込もうとしている。

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39ドルは4月以来、下抜けてなく、したがって強気派はこのレベルへの反落時に積極的に買いを入れる可能性がある。

このサポートからの強い反発は、レンジ内での値動きがさらに数日間続く可能性がある。サポートからの協力な反発は買いの機会になる可能性がある。

弱気派がLTCを39ドル以下に沈めてしまえば、この見方は無効となる。その場合、LTCは32.5ドルまで下落する恐れがある。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。市場データは、HitBTCから提供されています

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